目視できない「透過」から作業者を守りましょう!
薬品透過試験
(EN-ISO374:2016)
透過は、薬品と接触後に始まります。

作業者が気が付かないうちに、化学物質が皮膚に到達し、ばく露するリスクがあります。
皮膚等障害化学物質の手の防護には、一般的な使い捨て手袋などではなく
適切な化学防護手袋を使用することが重要です!
化学防護手袋とは
酸、アルカリ、有機薬品などの有害化学物質を扱う際に、これらの物質の透過や浸透を防ぐ手袋です。
化学防護手袋の
着用の必要性について
- ①取り扱う化学物質のSDSを確認する
- ②危険有害性欄のGHS分類に
「皮膚腐蝕性・刺激性」「皮膚感作性」が
「区分1」であれば化学防護手袋着用が必要 - ③化学物質の化学名もしくはCAS番号より
適切な化学防護手袋を選ぶ
一般的な塩化ビニルの手袋や
使い捨て手袋と何が違うの?
一般的な厚手の手袋や使い捨て手袋は、化学物質の耐透過試験を行っておりません。
知らず知らずのうちに化学物質が手袋を通過して、皮膚に到達し皮膚障害や体内に経皮吸収されることによって健康障害を起こす恐れがございます。
また、スケーラーなどの鋭利な器具などの耐突刺性についても、一般の厚手手袋や使い捨て手袋は基準を満たしていない可能性がございます。
化学防護手袋を
使用することで
- 有害化学物質からの保護:酸、アルカリ、有機薬品などの有害化学物質との直接接触を防ぎます。
- 健康障害の防止:化学熱傷、皮膚腐食、発がんリスクなどの健康障害を防止します。
- 安全規格の遵守:JIS T 8116規格などの不浸透性要求を満たし、労働安全衛生法を遵守します。
- 作業効率の向上:手袋の耐透過性により、長時間の作業でも安全に行えます。
2024年4月1日より、労働安全衛生法の改正により、
化学物質の取扱い時には、適切な保護具手袋の着用が義務化されました。